研究テーマ

記憶、というと過去の情報を保存するだけのように思うかもしれません。しかし実際には、脳の記憶システムは過去をもとに未来の行動を決定する重要な脳機能です。例えば、勉強を頑張って成績が伸びた経験によってさらに勉強する行動に結びついたり、逆に負の記憶によってその後の行動のモチベーションが低下し、場合によってはPTSDやうつ病が引き起こされたりします。また認知症では記憶がうまく働かず、当たり前の日常生活ができなくなってしまいます。私たちは記憶の脳内メカニズムを明らかにすることで、記憶が関連する精神・神経疾患の治療に貢献することを目指しています。

記憶に関わる扁桃体の神経活動をin vivo Ca2+イメージングにより測定

メンバー

寄附講座教授
野村 洋
寄附講座助教
森下 良一