神経幹細胞の維持における出生の意義を解明 Science Advances誌
プレスリリース:https://www.nagoya-cu.ac.jp/press-news/202501230400/
脊椎動物は、深海から陸地、空へと生息地を変遷させました。この進化の過程で組織幹細胞は、より静止的な状態へと変化することで適応しました。哺乳類にとって「出生」は、羊水の中に存在している胎児が大気中へと飛びだしていくことであり、進化の過程を一瞬にして経験するイベントといえるかもしれません。私たちは、出生に伴う代謝変動が神経幹細胞の静止化の獲得をもたらすことを発見しました。この研究により、組織の恒常性と再生能力の調節における、「出生」の極めて重要な意義が明らかとなりました。